姓名判断はいつから?歴史・起源とその成り立ち

姓名判断の起源と歴史を紐解く

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名前の画数から吉凶を鑑定する占いのひとつ、姓名判断はいつ・どこから誕生したのでしょうか。現在様々な流派がある姓名判断を起源と歴史から紐解いてご紹介します。

目次

姓名判断の起源は古代中国にあり

姓名判断の起源は、陰陽五行説を踏まえた中国漢代の相字(そうじ)の法にあるとされています。

相字とは、陰陽五行説や易学を基に、文字を分解して書いた人の吉凶を判断する方法です。拆字(せつじ)、破字(はじ)とも言います。

これが日本に伝わり、平安時代には「花押(かおう・署名の代わりに使用される記号・符号)」から占う花押相法、鎌倉時代には字画から吉凶を判断する姓名字画相が流行したと言われています。

参考:徳川家康の花押

陰陽五行説は現在の姓名判断でも基礎とされ、影響を与えています。

日本における姓名判断

明治8年(1875年)の平民苗字必称義務令により、国民全員が公的に名字を持つことになりました。その後、名前から運勢を鑑定することを「姓名学」という形で研究が進められてきたとされています。

姓名学・姓名判断はもともと日本にあった「言霊信仰(ことだましんこう)」に通ずるものがあり、日本人の感性と非常に相性がよく、発展していきました。

現在の日本で行われている画数から運勢を占う手法は歴史としては浅く、昭和初期に熊崎健翁が考案した、易学の理論をもとに姓名によって吉凶を鑑定する姓名判断「熊﨑式姓名学」がルーツになっています。

その後、様々な流派が登場し、現在に至っています。

言霊信仰とは

言霊信仰は、言葉そのものに霊力が宿っているという信仰です。万葉集に記載があるなど歴史は古く、声に出した言葉は現実に影響を与えるとし、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるという考え方です。

時代の流れで変化する姓名判断

近年で一番大きな変化は、漢字の旧字体、新字体です。昭和24年(1949年)に発表された「当用漢字字体表」によって、画数が多く複雑な旧字体を画数の少ない文字に差し替えられ、簡略化した新字体が使われるようになりました。

名前に使える漢字にもこの変更は多くあり、旧字体、新字体で画数が異なる場合が出てきました。

現在の様々な流派でも、旧字体、新字体どちらを使うかで姓名判断の結果が異なる場合が多くあります。

姓名判断の主な流派

熊崎式姓名判断

昭和初期に熊崎健翁が、易学の理論をもとに姓名によって吉凶を鑑定する姓名判断「熊﨑式姓名学」を考案しました。

昭和3年に婦人向け雑誌「主婦の友」にて発表し大きな反響を得て現在に至っています。日本における姓名判断の始祖、源流となっており、五格での判定やそれぞれの画数のバランスで判断するなど、基本的な姓名判断の手法を確立しました。

また、

  • 画数に語源(意味の成り立ち・部首)を採用する
  • 旧漢字を用いる(中国の漢字字典「康煕字典」に基づいた旧字体の画数)

といった特徴があります。

著作権保護期間終了著作物の電子書籍復刻版として「普及版 熊崎式姓名学」がAmazonにて購入可能となっています。古い著作物で読みにくさはありますが、興味のある方はご覧ください。

桑野式姓名判断

義父桑野燿齊(後に嘉都朗と改名)が創始した姓名判断手法です。昭和42年に「新しい姓名判断」にて、桑野式内画法姓名判断として発表されました。

五格に加えて四運(社会運・家庭運・内運A・内運B)に分解し運勢を診断します。

この五格四運を内画法(生涯・初年期・中年期・晩年期)と呼ばれる手法で年齢の変化に伴う運勢の変化を占います。

「新しい姓名判断」は残念ながら現在絶版になっています。

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ネムディク編集部
ネムディク編集部

ネムディク編集部は有志のプログラマー、デザイナー、ライターで編成されています。出産、子育てを経験したスタッフが、自身の経験を元に「あったら便利」と考えるコンテンツを展開しています。